五線紙とは、音楽の主軸となるメロディなどを記した音楽においてとても重要な存在です。起源は西洋音楽にあるとされており、西洋音楽では必ず使われています。しかし、現在ではすっかり日本の音楽界でも定着しており、日本といわず世界中で共通している音楽のための楽譜といえる存在です。
五線紙の歴史は古く、また発明された当時においてはこの五線紙の存在は音楽の世界に画期的な変化を与えた大発明でもありました。五線紙の前に用いられていた音楽のメロディを記す方法――記譜法もいくつかありました。しかし、五線紙の登場によってその記譜法は、その当時まではメジャーだったものが、時が経つにつれて忘れられていくようになり、五線紙が最も有名な記譜法となりました。ですが、現在でも五線紙以外の記譜法を使用している作曲家の方もいます。ですので、五線紙ではなから古いということはありませんし、五線紙ではないから良い曲がかけないというわけでもありません。
小学校などで必ず習うことになる楽譜の読み方。でも、詳しい読み方教えてもらいませんし、仮に教えられたとしても「スラー」や「クレッシェンド」「スタッカート」などの演奏記号などについては忘れてしまいますよね。
また、独唱や合唱などにおいても楽譜が読めないと次にどこの歌詞を歌えばよいか分からなくなったりすることもあります。そうならないためにも、五線紙を読むときの決まりごとや、五線紙に書かれている記号の意味を読み取れるようになりませんか?
*基本的な五線紙の読み方
五線紙は、横書きで左から右へ、上から下へという見かたが基本のとなります。そして、読んで字の通りにメインとして使われる部分は、均等且つ平行に引かれた5本の直線です。この部分に音符や演奏記号などの記号を書き込んでいき、一曲の音楽作品を作り上げることができます。
また、音をどの場面で奏でるのかについては、音符の種類、場所によって知ることができ、音の高さについては、音符の符頭(たま)がある位置によって知ることができます。また、音の音程をあらわすためにはどうしても五線氏に書かれている5本の線だけでは足りません。そんなときには、五線紙に足りない部分だけに線を書き足して、音符がどの位置にあるかを示します。この書き足した線を、加線と呼びます。
*五線紙と演奏記号
簡単な楽譜であれば、メロディにあわせて音を追うだけで音楽を演奏できるのですが、上級者になってくると、作曲者が楽譜にイメージしたメロディにこめられた強弱や表現を読み取って表現できるようになっていくことが求められます。ですから、五線紙に書かれた演奏記号などを読み取って演奏に活かしていかなくてはなりません。
「ピアノ」「フォルテ」「スタッカート」など、よく知られている演奏記号もありますが、「Adagio(アダージョ)」「Vivo(ヴィーヴォ)」など他にもたくさんの演奏記号があります。
因みに、演奏記号には約8種類があり、強弱記号、速度記号、発想記号、アーティキュレーションを示す記号、反復記号、装飾記号、省略記号、楽器に特有の奏法を示す記号、その他として前置詞や接続詞と似たような役割を持つ演奏記号もあります。おそらく、ちょっとした音楽のプロでもすべての演奏記号を把握していない方もいるかもしれませんね。