ヴェルディ

ヴェルディ

多くのオペラの傑作を作り上げた作曲家ヴェルディ。生前、多くの人々からの人気と評価を得ており、信じられないほど当時の人々に愛されていた作曲家です。もちろん、現代においてもヴェルディの音楽は多くの人に愛されており、またヴェルディが音楽を手がけたオペラは現在でも多くのオペラハウスで上演されるほどの人気を博しています。では、偉大な音楽家ヴェルディについてご紹介します。

ヴェルディの生涯

ヴェルディのフルネームは、ジュゼッペ・ヴェルディといいます。ヴェルディは、ベートーヴェン、バッハ、モーツァルトなどの偉大な作曲家たちが肩を揃えた時代よりも後の時代に登場した音楽家です。オペラで多くの上質の作品を作り上げてきたヴェルディの生涯についてご紹介します。

ヴェルディの幼少時代

3名の偉大な音楽家たちとは違い、ヴェルディははじめから音楽家の家系に生まれた人間ではありませんでした。ですが、ヴェルディは生まれた土地の教会にいたオルガニストから音楽を学んだといいます。そして、後々ヴェルディは父親の知人の助力を得ながら音楽について学んでいったといいます。

この頃にヴェルディは、オペラ以外の音楽として交響曲や協奏曲の作品をたくさん作曲したのですが、ヴェルディの遺言によって破棄された――と言われてきたのですが、近年になってそれらの作品は破棄されずに残っていたことが分かり、現在では録音なども行われたそうです。

ヴェルディを支えた女性

ヴェルディの音楽を陰で支えてきた女性は3名います。特別、ヴェルディは恋多き男性というわけではありません。ですが、非常にヴェルディの恋愛事情は不思議なものだといってよいでしょう。

ヴェルディとマルガリータ
まず、ヴェルディの一番目の夫人になったマルガリータ。彼女との間には、男の子と女の子を一人ずつもうけるも、その子供はすぐにこの世を去ってしまい、さらにマルガリータ自身も若くして病によってこの世を去りました。その前年、ヴェルディは自分が手がけたオペラがそれなりの評価を得るも、たいした収入は繋がらなかったなど、あまり幸せな状況ではありませんでした。

ヴェルディとジュゼッピーナ・ストレッポーニ
そんなときに出会った女性が二人目の夫人であり、その後の生涯を共に歩んできたジュゼッピーナ・ストレッポーニでした。彼女はオペラのソプラノ歌手でもあり、ヴェルディと結婚はせずに現役のオペラ歌手としてヴェルディのオペラで主役を演じたこともありました。しかし、後にジュゼッピーナはオペラ歌手を引退してヴェルディとの同棲生活をスタートしました。

ジュゼッピーナはヴェルディにとって、公私共にとても重要な存在でした。例えば、ヴェルディに社交界の礼儀を教えたり、フランス語の通訳を務めたりと、ヴェルディにとっては非常に有能な秘書でもあったようです。

ヴェルディとジュゼッピーナとテレーザ・シュトルツ
そんな有能な妻ジュゼッピーナでしたが、やはり若さには勝つことはできませんでした。ヴェルディは同じオペラ歌手であったテレーザ・シュトルツと関係を持つようになったのです。

ジュゼッピーナは、はじめはヴェルディの熱の入れ様に困惑したようでしたが、当時すでにオペラで大成功を収めていたヴェルディにマイナスなイメージを与えてはいけないと、ジュゼッピーナはテレーザ・シュトルツを自らの親友として家庭に招き入れたといいます。幸い、テレーザ・シュトルツは独占欲の強い女性ではなかったため、ヴェルディ、ジュゼッピーナ、テレーザ・シュトルツの三角関係は長い間続いたといいます。

ヴェルディの最後

ヴェルディが生涯を終えたのは1901年のことでした。「オペラ界の聖人」と呼ばれたヴェルディの存在の損失は当時のイタリアには大きな衝撃でした。ヴェルディを慕った25万人もの人間がヴェルディの冥福を祈りに訪れたといいます。現在ヴェルディは、最愛の妻であるジュゼッピーナと共に、ヴェルディが貧しい芸術家たちのために作った、生涯最後の傑作と呼ばれている「憩いの家」に眠っています。


ヴェルディとオペラとレクイエムと

アイーダなどのオペラ作品が最もヴェルディにとって有名ではありますが、ヴェルディにはオペラ以外にも有名な作品があります。それは、「レクイエム(鎮魂歌)」です。ヴェルディのレクイエムは、モーツァルト、フォーレのレクイエムと並んで三大レクイエムと呼ばれるほど、高評価を得ています。

しかし当時は、高評価を受ける一方で批評などもうけています。主にこのレクイエムが受ける批評は、「イタリアオペラ的である」「ドラマ性が強すぎる」「教会よりも、劇場向きの音楽」といったものです。そうするには、ヴェルディのレクイエムはショー(オペラ)的要素が強く感じられる作品ということのようです。

しかし、ヴェルディ自身は、オペラとレクイエムを同一視しているつもりはないという事実もあります。このオペラ的だという評価はヴェルディのレクイエムが最も言われる作品ではありますが、モーツァルト、フォーレのレクイエムも現在ではコンサートで演奏されるなど、ショー的な要素がなかったとはいいきれないので、ヴェルディのレクイエムばかりを批評するのは、不公平ではないかという声も上がっています。


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